工具の使い方
スクリューバックの腕時計を電池交換をする時には、先ず腕時計を固定するバイスが必要であり、そして次にオープナーが必要となります。
最初にバイスのハンドルで爪を開き、腕時計のケースの長さに合わせて調整します。次に、もう片方のハンドルによって腕時計の横幅に合わせて調整します。そして、オープナーの爪を裏蓋の凹みに合わせて回して開けます。ただ見ている限りは簡単そうですが、慣れないとこの作業は難しいものなのです。
実際、このコツというものは、言葉はでは伝える事が不可能です。続いては、はめ込み式の腕時計の電池交換をする時に使用する工具です。
この工具は「こじ開け」と呼ばれるものですが、実際には同じような形状の工具は数十種類発売されています。その違いは刃先の幅や厚み、固さ、長さ、そしてグリップの素材などの要素です。
はめ込み式の腕時計のケースの側面には、何処かに必ずその開け口というものが存在しています。しかし、肉眼では非常に分かりにくいものです。基本は、その開閉口に工具を差し込み、その工具で押し込みます。
ここでひねってはいけません。そうするとかなりの確率で裏蓋を傷つけたり変形させたりします。押し込むことによって、工具先端の厚みで少し浮きます。ただし、浮くといっても腕時計の世界ですからほんの僅かです。後は指先の感覚だけを頼りにして開けます。隙間が出来て始めたら、工具の先端を上に持ち上げ裏蓋を開けます。